高齢者の不眠は、生活スタイルが原因!?
眠りたいけど眠れない…。そんな悩みがご高齢の方に多いそうです。睡眠薬を常用している方の年齢構成を調べた調査では、ご高齢の方がその大半を占め、長期にわたり不眠がちであることが示されています。
眠れない原因は???
高齢になると、腰痛や関節痛、男性の場合は前立腺肥大症などの疾患が、不眠の原因となる場合があります。また、生活スタイルの変化が原因となるケースも多いようです。
例えば、高齢になると眠りが浅くなりがちなうえ、寝床に就く時間が早くなり、夜中に目が覚める(中途覚醒)、朝早く目が覚める(早期覚醒)など、充分な睡眠時間を得られないことが多くなるからです。
このような変化は、加齢により老眼になったり、白髪が増えたりするのと同様に、自然な現象です。「眠れない」ことに対して神経質になりすぎると、よけいに眠れなくなるという悪循環に陥ることもあるので、自然現象だと割り切って、ゆったり構えるのがいいのかもしれませんね。
このように、不眠にはいくつか原因がありますが、ちょっとした工夫で、不眠を改善することも可能です。
眠れない方への改善策 ★寝つけない人のための3つの方法★
(1)「おやすみ前日記」をつけよう
1日を振り返り、“イライラ”や“クヨクヨ”などのマイナス感情と、その原因を書きだします。自分が何に反応しやすいかを知れば対処し易くなり、感情のコントロールをすることで、不安感を和らげることができます。
(2)「心配ごとリスト」を書き出そう
気になっていること、翌日にやらないといけないことを全て書き出し、いったん忘れてしまいます。忘れるときのコツは自己暗示。「このリストが全てを解決してくれる。」と自分自身に言い聞かせていくと、頭の中の心配事が少しずつ減っていきます。
(3)複式呼吸にトライ!
意識してお腹で深呼吸することで、全身の筋肉をほぐします。
●腹式呼吸の仕方
部屋の照明を消し、楽な姿勢で横たわる
→ 鼻から息を吸い込む(肺を空気で膨らませる)
→ 鼻から一定の空気を吐き出す(胸やお腹がへこむのを意識)
→ 呼吸に集中して数回繰り返す
自分の行きたい場所を思い浮かべたり、水の上にふわふわと浮かぶ心地よさをイメージすればさらに効果的です。
高齢になればなるほど、ぐっすり眠れないという悩みを抱える方が多いです。上記改善策を一度お試しください。