サイト内検索
介護のお役立ち情報
  1. トップページ
  2. 介護のお役立ち情報
  3. 【一覧比較で分かりやすい】高齢者施設(老人ホーム)の種類や特徴

【一覧比較で分かりやすい】高齢者施設(老人ホーム)の種類や特徴

「高齢者が安心して暮らせるのは、どんな施設だろう?」
「高齢者施設は種類が多くて、違いがよく分からない…」

将来に備えて高齢者施設への入居を考えると、このような不安や疑問を抱える方も多いのではないでしょうか。高齢者施設にはさまざまな種類があり、それぞれ入居条件や費用が異なるので判断が難しいですよね。

最適な施設を選ぶには、各施設の違いを理解することが重要です。そこでこの記事では、代表的な高齢者施設10種類について、それぞれの特徴を分かりやすく解説します。
一覧表を見ると、各施設の入居条件や費用などが簡単に比較できるようになっていますから、施設選びに役立ててください。

【簡単に分かる】高齢者施設の種類一覧表

高齢者施設と一口にいっても、運営元によって「公的施設」と「民間施設」に分けられます。まずは、代表的な10種類の高齢者施設について、入居条件や費用の目安を比較した表を作りましたので、ご覧ください。

運営 種類 入居条件 認知症の受け入れ 看取り対応 初期費用の目安 月額利用料の目安
公的施設 老人保健施設
(老健)
要介護1~ なし 6~17万円
特別養護老人ホーム
(特養)
要介護3~ なし 5~15万円
介護医療院 要介護1~ なし 6~17万円
養護老人ホーム 自立~要支援程度 × なし 0~14万円
ケアハウス
(一般型)
自立~要介護 × 0~数百万円 8~20万円
ケアハウス
(介護型)
要支援1~ 0~数百万円 10~30万円
民間施設 介護付き
有料老人ホーム
要支援1~ 0~1億円 10~40万円
住宅型
有料老人ホーム
要支援1~ 0~1億円 10~40万円
サービス付き
高齢者向け住宅
(サ高住)
自立~ 0~1億円 12~25万円
グループホーム 要支援2~ 0~100万円 12~18万円
シニア向け
分譲マンション
自立~ 数千万~数億円 10~30万円

:受け入れ可、:施設により異なる、×:受け入れ不可
※施設名をクリックすると詳細ページまでジャンプします。

高齢者が入居できる「公的施設」5種類

高齢者が入居できる公的施設は、行政機関が管轄していることから、民間施設よりも費用が安いのが特徴です。

公的施設は福祉(非営利)で運営されており、経済面や環境面での弱者を優先的に受け入れる傾向があります。それにより、すぐに入居できず、入居待ちとなるケースが少なくありません。

ここでは、高齢者が入居できる公的施設5種類について、各施設の特徴を紹介していきます。

入居の条件 認知症の
受け入れ
看取り対応 初期費用
の目安
月額利用料
の目安
自立 要支援1~2 要介護1~2 要介護3~5
× × なし 6~17万円

:受け入れ可、:施設により異なる、×:受け入れ不可

老人保健施設(通称:老健)は、入院していた要介護の高齢者が、自宅に戻るためにリハビリを行う施設です。医師が常駐し、看護士や作業療法士、言語聴覚士などの専門資格を持つ医療スタッフが充実しています。

老健は「自宅で暮らすこと」を目指す施設のため、長期・終身の利用はできません。
入所期間は原則3ヶ月ですが、本人の回復状態によって延長(リハビリ継続)となることがあります。

入居の条件 認知症の
受け入れ
看取り対応 初期費用
の目安
月額利用料
の目安
自立 要支援1~2 要介護1~2 要介護3~5
× × × なし 5~15万円

:受け入れ可、:施設により異なる、×:受け入れ不可

特別養護老人ホーム(通称:特養)は、常時介護が必要で、在宅介護が難しい方のための施設です。

入浴、排せつ、食事などの介護や機能訓練、健康管理、療養上の支援が提供されるため、安心して生活が送れる環境が整っています。

ほかの施設に比べ費用が安いだけでなく、低所得者向けの減免制度も充実していることから、「できるだけ費用負担をおさえたい」という方に人気です。
そのため、入所希望者が多く、待機者も多数存在します。地域や施設によって異なりますが、入所まで数ヶ月~数年かかるとされています。

入居の条件 認知症の
受け入れ
看取り対応 初期費用
の目安
月額利用料
の目安
自立 要支援1~2 要介護1~2 要介護3~5
× × なし 6~17万円

:受け入れ可、:施設により異なる、×:受け入れ不可

介護医療院は、要介護状態で医学的管理が必要な方のための施設です。
介護医療院では、「日常的な医学管理」や「看取りやターミナルケア」などの医療面に加えて、「日常的な介護サービス」を提供します。

医師や看護師などの職員配置が医療機関に近く、充実した医療ケアが受けられるのが特徴です。介護医療院では、必要な医療ケアや介護を一貫して受けることができるため、入退院を繰り返す方や病状が重い方にとって、安心できる選択肢といえるでしょう。

入居の条件 認知症の
受け入れ
看取り対応 初期費用
の目安
月額利用料
の目安
自立 要支援1~2 要介護1~2 要介護3~5
× × × なし 0~14万円

:受け入れ可、:施設により異なる、×:受け入れ不可

養護老人ホームは、生活環境や経済的な理由により、自宅での生活が困難な65歳以上の高齢者のための施設です。低コストで入所できるのが魅力ですが、誰でも入所できるわけではありません。養護老人ホームの入所には、市区町村長の「措置」が必要です。

▼養護老人ホームの入所者像(一部)
  1. 独居の高齢者
  2. 無年金など経済的に困窮した方
  3. 虐待を受けている高齢者
  4. 要支援者
  5. 要介護者
  6. 身体的な障害をお持ちの方
  7. 認知症や、精神的な障害をお持ちの方
  8. 他の法律に基づく施設に入所できない高齢者
  9. ホームレスの方
  10. 以前に犯罪を犯した方
  11. 賃貸住宅から立ち退きを受けた方

養護老人ホームは、掃除や洗濯といった生活支援や健康管理などのサービスを提供し、入所者が自立した生活を送れるようになることを目的としています。

ケアハウス(一般型)/(介護型)

入居の条件 認知症の
受け入れ
看取り対応 初期費用
の目安
月額利用料
の目安
自立 要支援1~2 要介護1~2 要介護3~5
× 0~数百万円 8~20万円

:受け入れ可、:施設により異なる、×:受け入れ不可

入居の条件 認知症の
受け入れ
看取り対応 初期費用
の目安
月額利用料
の目安
自立 要支援1~2 要介護1~2 要介護3~5
× 0~数百万円 10~30万円

:受け入れ可、:施設により異なる、×:受け入れ不可

ケアハウスは、家庭での生活が困難な高齢者が、日常生活のサポートを受けながら安心して暮らせる施設です。ケアハウスには「一般型」と「介護型」の2種類があります。

種類 一般型 介護型
介護保険 「居宅サービス」を利用
※個別の契約が必要
「特定施設入居者生活介護」を利用
費用 比較的低コスト※所得による軽減あり
対象者 自立
※比較的元気な方が対象
要支援1・2
要介護1~5

「一般型」は一人で生活するには不安を感じる方が対象で、介護が必要になると退去しなければならない場合もあります。「介護型」は生活支援サービス、介護サービスが利用できます。

高齢者が入居できる「民間施設」5種類

民間企業が運営する高齢者施設は、充実した設備やサービスが提供される高級施設だけでなく、アットホームな雰囲気で比較的リーズナブルな施設など、さまざまなタイプがあります。一般的に民間の高齢者施設は、公的施設に比べて費用が高額です。しかし、施設のタイプによって大きな差があります。

ここでは、高齢者が入居できる民間施設5種類について、各施設の特徴を紹介していきます。

入居の条件 認知症の
受け入れ
看取り対応 初期費用
の目安
月額利用料
の目安
自立 要支援1~2 要介護1~2 要介護3~5
0~1億円 10~40万円

:受け入れ可、:施設により異なる、×:受け入れ不可

介護付き有料老人ホームは、顔なじみのスタッフによる介護サービスが24時間体制で受けられる施設です。原則として65歳以上で要介護状態の方を対象としています。

有料老人ホームは費用が高いイメージがあるかもしれませんが、介護サービス自体は介護保険による定額制なので、必ずしも高額ではありません。利用料に差が出るのは、賃料や食事、管理費などの「施設に払う費用」によるものです。

例えば、レクリエーションが充実していたり、好立地であったり、きめ細かいサービスを提供する施設は、当然費用が高くなります。だからこそ、自分のニーズに合った施設を選ぶことが重要です。公的施設より費用はかかりますが、入居までの待機期間が短いため、すぐに入居したい方にはおすすめです。

入居の条件 認知症の
受け入れ
看取り対応 初期費用
の目安
月額利用料
の目安
自立 要支援1~2 要介護1~2 要介護3~5
0~1億円 10~40万円

:受け入れ可、:施設により異なる、×:受け入れ不可

住宅型有料老人ホームは、生活支援が受けられる高齢者向けの居住施設です。
食事や洗濯、掃除などの日常生活の支援のほか、緊急時の対応、レクリエーションが提供されるので、「一人暮らしは不安」という方も安心して暮らせます。

介護が必要な場合は、デイサービスや訪問介護などの外部の介護サービスを利用します。
入居までの待機期間が短く、比較的すぐに入居できるのが特徴です。

しかし、施設ごとに料金体系や提供されるサービスが大きく異なるので、サービス内容と料金をしっかり見極める必要があります。

入居の条件 認知症の
受け入れ
看取り対応 初期費用
の目安
月額利用料
の目安
自立 要支援1~2 要介護1~2 要介護3~5
0~1億円 12~25万円

:受け入れ可、:施設により異なる、×:受け入れ不可

サービス付き高齢者向け住宅(通称:サ高住)は、バリアフリーが完備された高齢者向け賃貸住宅です。安否確認、生活相談サービスが受けられ、高齢者が安心して暮らせる環境となっています。

一般的に介護サービスはついておらず、必要に応じて個別で外部の介護サービスを利用します。サ高住はあくまでも「賃貸住宅」ですから、外出や買い物など、自由度が高いのが特徴です。互いに入居対象であれば、夫婦や兄弟などが一緒に入居できる部屋もあります。

入居の条件 認知症の
受け入れ
看取り対応 初期費用
の目安
月額利用料
の目安
自立 要支援1~2 要介護1~2 要介護3~5
× ※要支援2以上 0~100万円 12~18万円

:受け入れ可、:施設により異なる、×:受け入れ不可

グループホームは、認知症の高齢者が少人数で共同生活を送る小規模な施設です。1ユニットあたり最大9人が、入浴や食事、排せつの介助を受けながら一緒に暮らします。入居者は料理や掃除、洗濯などにも参加することで、認知症の進行を緩やかにすることを目指しています。

施設によっては、健康状態が悪化すると退去となるケースもあります。必ず事前に確認しておきましょう。

入居の条件 認知症の
受け入れ
看取り対応 初期費用
の目安
月額利用料
の目安
自立 要支援1~2 要介護1~2 要介護3~5
数千万~数億円 10~30万円

:受け入れ可、:施設により異なる、×:受け入れ不可

シニア向け分譲マンションは、高齢者が生活しやすいようにバリアフリー化された分譲住宅です。居住者はマンションの部屋を購入し、一定の管理費を支払って住みます。

シニア向け分譲マンションは、生活支援や見守りサービス、緊急時の対応など、高齢者が安心して暮らせるようなサービスや設備が整っているのが特徴です。介護が必要な場合は、外部の介護サービスを利用します。

シニア向け分譲マンションは初期費用や月額料金が高額ですが、資産として相続や譲渡が可能です。

施設探しは「元気なうちに始める」ことが大切

理想に近い施設を見つけるには、まだ元気なうちに余裕をもって準備をはじめることが大切です。日常生活に支障が出てくるタイミングで慌てて施設探しを行うと、「予算に合う施設がない」「希望の施設が見つからない」という問題に直面することがあります。

どんなにスムーズに進んでも、施設の見学から入居までに1〜2ヶ月はかかるとされています。特にリーズナブルに入居できる特養やケアハウスは待機者が多く、すぐに入居するのは難しい状況です。

ALSOKジョイライフでは、高齢者の方々の多様なニーズに添うべく、有料老人ホームをはじめ、さまざまな暮らしのご提案をしています。

いずれも、ALSOKグループとして、質の高いサービスのご提供を常に心がけ、安心していただける施設運営を目指しています。

施設については、随時ご案内を行っているほか、見学会や体験入居も定期的に実施していますので、高齢者施設・住宅について関心をお持ちの方は、ぜひ一度お問い合わせください。