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在宅介護の負担を減らす!あると便利なおすすめグッズ14選と注意点

「これから在宅介護が始まるけど、何を準備すればいいのだろう」
「在宅介護を楽にするには、どうすればいいのだろう」

このような疑問をお持ちではないでしょうか。

使いやすい介護用品を選び、介護に役立つ便利グッズを活用すると、在宅介護の負担を減らすことができます。

この記事では、在宅介護に役立つ便利グッズや介護用品についてご紹介します。介護保険が利用できる介護用品についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

あると便利な介護グッズおすすめ14選

まずは、在宅介護のときにあると便利な介護グッズを種類別に紹介します。

下記の表で★が付いているグッズは、100円ショップなどで類似商品が購入可能です。

生活グッズ
  • お薬カレンダー ★
  • うがい受け ★
  • 呼び出しベル
  • 電動爪切り
食事グッズ
  • 曲がるシリコン製スプーン ★
  • ストロー付きコップ ★
  • すいのみ ★
  • 食事エプロン
入浴・おむつグッズ
  • 紙おむつ
  • 消臭剤入りポリ袋 ★
  • 使い捨て手袋 ★
  • 防水シーツ
  • 大人用のからだ・おしりふき
  • 調味料用のボトル ★

お薬カレンダー

お薬カレンダーはさまざまな種類がありますが、1週間分の薬を朝昼晩と分けられて、ポケットが透明のタイプのものが便利です。目につきやすい場所に貼ることで、薬の飲み忘れに気づきやすくなります。

お薬カレンダーは100円ショップのウォールポケットを改良してもいいでしょう。

うがい受け

高齢者は、食事中やせき込んだ際に、急に嘔吐してしまうことがあります。ボウルや食器などでも代用できるものの、専用のうがい受けは、持ちやすく口元にフィットするのでおすすめです。

うがい受けは、さまざまな種類がありますが、底が深めのタイプで、600ml程度のサイズのものだと使いやすいでしょう。

呼び出しベル

同じ家の中にいても、互いの声が届きにくいことも少なくありません。呼び出しベルがあると、困ったときに伝えることができるので安心感があります。

首から下げておくタイプを選ぶと、本人に何かあったときにすぐに駆け付けることができます。

すいのみ

すいのみは、脱水症状になりやすい高齢者にとって必須のアイテムです。寝たままの状態でも水分補給できるので、夜間の水分補給や体調不良のときに役立ちます。

高齢者が脱水状態になると命の危険がありますから、簡単に水分補給できるすいのみを用意しておくと安心です。

曲がるシリコン製スプーン

在宅介護といえども、「できることは自分で」が基本です。

箸での食事が難しい場合は、軽くて扱いやすいシリコン製のスプーンやフォークを選びましょう。

はじめから曲がっているタイプのものを選ぶと、手首の曲がりにくい人や力が入りにくい人でも、楽に使うことができます。100円ショップで販売されているベビー用のスプーンを試してみるといいでしょう。

ストロー付きコップ

ストロー付きコップがあると、自分で簡単に水分補給ができます。

ストローがコップと一体になっているストローマグより、使い捨てのストローが使えるタイプを選ぶと、手入れの手間が省けて衛生的です。

食事用エプロン

口周りの筋肉が衰えると、どうしても食べこぼしや飲みこぼしが多くなるものです。食事用エプロンがあると、衣類やベッドなどへの汚れを防ぐことができます。

エプロンは、何度も使える防水タイプと、使い捨てタイプのものがあるので、状況に応じて使いやすい方を選びましょう。

電動爪切り

身だしなみのケアに欠かせない爪切りですが、自分以外の人の爪を切るのは、少し不安ですよね。

電動爪切りを使うと、深爪を防ぐことができ、爪切りの刃が指を傷つける心配もありません。切った爪が散らばらないため、後片付けも簡単です。

紙おむつ

在宅介護が始まったら、紙おむつを1パック購入しておくといいでしょう。自分でトイレに行ける人でも、急な体調不良などの理由でトイレに行けなくなることもあるからです。

夜間のトイレが不安な人は、紙おむつを使うと安心感を得られることもあります。また、紙おむつは排泄するだけでなく、ベッド上で洗髪や陰部の洗浄を行うときに役に立ちます。

消臭剤入りポリ袋

おむつや吐しゃ物などの不快な臭いの軽減に役立つのが、消臭剤入りポリ袋です。袋に練り込まれた消臭成分が、気になる臭いを防いでくれます。

おむつ用の消臭ポリ袋は100円ショップのベビーコーナーでも取り扱いがあります。

使い捨て手袋

使い捨て手袋を使うと、排泄物や吐しゃ物に直接触れなくて済むので、感染リスクを減らすことができます。

また、使い捨て手袋を使うことで、「汚い」「嫌だ」という心理的な抵抗感を軽減できるのもメリットです。使い捨て手袋は100円ショップでも購入できますが、手のサイズにフィットするものを選ばないとケアがしにくくなる可能性があります。

防水シーツ

防水シーツは、寝具の汚れ防止のために活用したいアイテムです。おむつ漏れや尿漏れの心配がある人は、あらかじめ防水シーツを敷いておくといいでしょう。

防水シーツの用途は下記のようにいろいろあるので、用意しておくと便利です。

  • 体を拭くとき
  • おむつ替えのとき
  • ベッド上で髪の毛を洗うとき
  • 食事のとき

防水シーツは洗濯して繰り返し使用できるタイプ、使い捨てタイプがあります。使用頻度や目的に応じて最適なものを選びましょう。

大人用のからだ・おしりふき

介護で使う「からだふき」や「おしりふき」は、厚みがある大人用を選びましょう。厚みがあるほうが拭きやすいので、手早くしっかりとしたケアができます。シートよりもホットタオルのほうが快適なので、小さなタオルを使い捨てで使用するのもおすすめです。

トイレが使える人の場合は、流せるタイプのおしりふきを選ぶと便利です。

調味料用のボトル

100円ショップなどで販売されているドレッシングやマヨネーズなどの調味料を入れるためのプラスチックボトルは、おむつ交換時の洗浄アイテムとして活用できます。

ボトルにぬるま湯を入れ、おむつや防水シーツを敷いたまま、ウォシュレットのようにして使います。お尻や陰部の皮膚は、とてもデリケートです。何度も拭き取るよりも、水の勢いで洗い流す方が、肌に優しく清潔に保てます。

介護保険でレンタルできる介護用品【13品目】

介護認定を受けている人は、介護保険でレンタルできる介護用品が13品目あります。
ただし、介護度によってレンタルできる品目が異なるので注意しましょう。

介護認定 介護用品
要支援1以上
  • 手すり
  • スロープ
  • 歩行器
  • 歩行補助杖
要介護2以上
  • 特殊寝台(介護ベッド)
  • 特殊寝台付属品(マットレスなど)
  • 床ずれ防止用具
  • 体位変換器
  • 車いす
  • 車いす付属品
  • 移動用リフト
  • 徘徊感知機器
要介護4
  • 自動排泄処理装置

介護保険で介護用品のレンタルを利用するには、ケアマネジャーに相談し、ケアプランを作成する必要があります。

介護保険で購入費用の補助がある介護用品【6品目】

介護保険で購入費の補助(介護給付)が受けられる介護用品は、6品目あります。

  • 腰掛便座
  • 自動排泄処理装置の交換可能部品
  • 排泄予測支援機器
  • 入浴補助用具
  • 簡易浴槽
  • 移動用リフトのつり具の部品

上記の6品目は、介護度にかかわらず、自己負担割合に応じて1〜3割の負担で購入できます。たとえば、自己負担割合が1割の人が、3万円の腰掛便座を購入する場合、自己負担額は3000円、介護給付費2万7000円となります。年間10万円の上限はあるものの、費用負担が減るのは嬉しいですね。

ただし、介護給付を受けるには、対象事業者から購入することなど条件があります。ご不明点がありましたら、ぜひALSOKジョイライフのケアマネジャーにご相談ください。

移動する際に便利な介護用品3つの選び方

在宅介護に必要な介護用品は、介護度や住宅環境によって異なります。
ここでは、在宅介護で必要とされることが多い3つの介護用品の選び方を簡単に解説します。

杖には、上肢全体で支える「松葉杖」、安定性の高い「多脚杖」などがあり、身体状況により使用するタイプが異なります。

もっとも普及している「T字型杖」は、グリップと支柱のみの1本足の杖で、比較的歩行バランスのある人、適度な握力のある人に適しています。使用の際は、身長に合わせ長さを調節します。

腕を下ろした立ち姿勢で、手首の骨が出ているところが握り位置の目安です。杖が身長に合わないと、脇に負担がかかってしまうので注意しましょう。

歩行器(シルバーカー)

シルバーカーとは高齢者が使う手押し車のことです。荷物の収納スペースがあるほか、折り畳みができる、座れるなど、さまざまなタイプがあり、介護保険を使えば1〜2割負担でレンタルできます。

ハンドルの位置が高すぎると腕が疲れ、低すぎると腰に負担がかかるので、使いやすい高さに調節可能なものを選ぶといいでしょう。

車いす

車いすには「自走用」「介助用」「リクライニング型」などがあり、利用者の身体状況、利用目的などで選択するタイプが異なります。いずれの場合も身体に合った車いすが選べるよう、実際に試し、座面の高さや幅、足の角度などを調整してもらいましょう。

同時に、介護する人の体力や操作能力を考慮することも重要です。利用者・介助者ともに安全・快適に使用できることが、車いす選びのポイントだといえます。

介護用品や便利グッズを選ぶときの注意点

最後に、介護用品や便利グッズを選ぶときの注意点を2つご紹介します。

介護用品は専門家に相談し、本人に最適なものを選ぶ

介護用品は価格や人気度などで選ばず、必ず本人に合ったものを選びましょう。

本人の体や状態に合わないものを選ぶと、できることができなくなったり、ケガにつながったりするからです。簡単に買い替えることができないベッドや車いすなどの介護用品は、福祉用具の専門家などに相談し、慎重に選びましょう。

便利グッズはできるだけ安価に買って、本当に必要かを見極める

介護に使う便利グッズは、できるだけ安価なものから始めるといいでしょう。
「これは便利だろう」と思って購入しても、実際に使ってみると役に立たないことがあるからです。

高価なものを購入すると、「せっかく買ったのに」「使わないのはもったいない」とイライラしてしまうことも。実際に使ってみて必要性を感じたら、介護用品店で専門のグッズを購入する方が無駄な出費を避けることができます。

まとめ

介護用品や便利な介護グッズを積極的に活用すると、在宅介護の負担を軽減することができます。しかし、家族だけで介護を抱え込むと、「介護倒れ」や「介護離職」につながりかねません。

介護保険には、在宅介護をサポートするさまざまなサービスがあります。無理なく在宅介護を続けるためにも、介護保険サービスを利用し、介護する家族が休むことも大切です。