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もしかして認知症?早期発見のための初期症状チェックと対処法

「もの忘れがひどくなった気がする」「最近、なんだか様子がおかしい」など、高齢の親御さんの言動に、少しでも不安を感じたことはありませんか?その症状はもしかすると、認知症の始まりかもしれません。

認知症は、早期発見と早期対応がとても重要です。早く気づいて適切なサポートが得られれば、進行を緩やかにし、親御さんが自分らしく過ごせる時間を長くすることができます。

この記事では、高齢者のご家族が「もしかして認知症かも?」と感じたときに、確認してほしい認知症の初期症状や対処法について詳しく解説していきます。

早期発見のために!認知症の初期症状チェックリスト

「もしかして認知症?」と思ったら、初期症状をチェックリストで確認してみましょう。
ここでは、ご自分でできるチェックリストと、ご家族や身近な方がチェックできるリストの2種類をご用意しました。

ご自身でチェック!認知症の初期症状チェックリスト

  • 物を失くしてしまうことが多くなり、いつも探し物をしている
  • 財布や通帳など大事なものをなくすことがある
  • 曜日や日付を何度も確認しないと忘れてしまう
  • 「料理の味が変わった」と家族に言われた
  • 薬の飲み忘れ・飲んだかどうかわからなくなることがある
  • リモコンや洗濯機などの電化製品の操作がうまくできない
  • イライラして怒りっぽくなった
  • 一人でいるのが不安になったり、外出が億劫になった
  • 趣味や好きなテレビ番組を楽しめなくなった

上記のチェックリストに一つでも当てはまるものがあれば、かかりつけ医や地域包括支援センターで相談してみましょう。

ご家族や身近な方がチェック!認知症の初期症状チェックリスト

  • 同じことを何度も繰り返して話したり、聞いたりする
  • しまい忘れが多く、いつも探し物をしている
  • 曜日や日付がわからず、何度も確認する
  • 料理の味が変わったり、準備に時間がかかるようになった
  • 薬の飲み忘れや、飲んだかどうかわからなくなることがある
  • リモコンや洗濯機などの電化製品の操作がうまくできない
  • 失敗を指摘されると隠そうとしたり、些細なことで怒るようになった
  • 財布や通帳などをなくして、盗まれたと人を疑う
  • 趣味や好きなテレビに興味を示さなくなった

上記のチェックリストにいくつか当てはまる場合は、かかりつけ医や地域包括支援センターで相談してみましょう。

認知症の初期でよく見られる代表的な症状7つ

認知症は、早期発見と適切な対応によって、進行を緩やかにできる可能性があります。
高齢者の認知症に見られる代表的な初期症状は、以下の7つです。

1つずつ確認していきましょう。

もの忘れがひどくなる

認知症の初期症状として広く知られている「もの忘れ」ですが、加齢によるものと混同しやすいので注意が必要です。認知症の初期症状には、次の3つの特徴があります。

  • 体験したこと自体を忘れる
  • 同じことを何度も聞く
  • 置き忘れが増える

認知症の初期症状と、加齢によるもの忘れの違いを以下の表にまとめました。

  認知症 もの忘れ
体験の記憶 すべて忘れる 一部を忘れる
体験のヒントがあると? 思い出せない 思い出せる
時間や場所の認識 わからない わかる
自覚 ない ある
日常生活への支障 ある ない

例を挙げると、昨日の夕食について「何を食べたのか」を忘れても、ヒントがあれば思い出せるなら、加齢によるもの忘れです。ヒントがあっても、「夕食を食べたかどうか覚えていない」場合は、認知症が疑われます。

場所や時間などがわからなくなる

時間や場所、人物の認識が曖昧になるのも、認知症の初期症状の1つです。たとえば、以下のようなケースが見られます。

  • 今いる場所がどこなのかわからなくなる
  • 昼夜の感覚が曖昧になる
  • 今日が何月何日なのかわからなくなる
  • 自分の年齢や名前がわからなくなる
  • 配偶者を自分の親(子ども)と間違える

このような症状は、「見当識障害」と呼ばれるものです。見当識障害は、認知症の初期症状として現れることが多く、日常生活に大きな支障をきたす恐れがあります。

今までできていたことができなくなる

料理や運転、計算など、今までできていたことができなくなるのも、認知症の初期に見られる症状です。たとえば、以下のようなケースがあります。

  • 料理の手順を間違える
  • 家事の段取りが悪くなる
  • 車の運転中、標識を見落とす
  • 慣れた道でも道に迷う
  • 買い物の計算ができなくなる

このような症状は、認知機能や注意力、集中力の低下などによって引き起こされます。

理解力や判断力が低下する

会話の内容を理解できなかったり、複雑な状況で適切な判断を下せなくなったりするのも、認知症の症状の特徴です。

  • 会話の内容を理解できない
  • 家族や友人の話についていけない
  • テレビや新聞の内容が理解できない
  • 契約内容を理解できない

認知症になると、判断力や理解力が低下するため、以下のようなトラブルに巻き込まれやすくなります。

  • 不要な商品(サービス)を高額で契約してしまう
  • 不利な条件で契約してしまう
  • 契約内容を理解できず、支払いを滞納してしまう
  • 詐欺や架空請求の被害に遭う

契約内容が理解できないと、悪徳商法や金銭トラブル、詐欺の被害に遭いやすくなります。

性格が変わる

認知症の初期症状には、「性格の変化」もあります。たとえば、よく聞くのが以下のようなケースです。

  • 今まで温厚だった人が、怒りっぽくなる
  • 今まで几帳面だった人が、だらしなくなる
  • 今まで社交的だった人が、人と会うのを嫌がるようになる
  • 今まで活発だった人が、無気力になる

性格の変化は、脳の機能低下や心理的なストレスなどが原因と考えられています。

認知症の初期症状として現れる性格の変化は、ご家族にとって比較的気づきやすいサインかもしれません。

感情のコントロールができなくなる

認知症になると、感情のコントロールができなくなることがあります。これは、脳の前頭葉や側頭葉などの機能低下が原因と考えられています。感情のコントロールができなくなるというのは、具体的には以下のようなケースです。

  • 急に泣き出す
  • 些細なことで激怒する
  • ちょっとしたことで大声を出す
  • 不安や恐怖心が強くなる
  • 感情が不安定になる

ただし、これらの症状は、認知症の種類や進行度によって異なります。

意欲が低下する

認知症になると、今まで意欲的に取り組んでいた趣味や活動に興味を示さなくなることがあります。

  • 趣味や好きだったことに興味を示さない
  • 外出を嫌がる
  • 身だしなみに無頓着になる
  • 家に閉じこもりがちになる
  • 何をするのも億劫がる

ご家族からは、「怠けている」「だらしない」と見えてしまうこともあり、つい、叱咤激励してしまうこともあるでしょう。しかし、認知症による意欲の低下は、脳の機能変化などによって引き起こされるもので、本人の意思だけではどうすることもできません。

認知症の兆候が見られたら…家族がやるべき3つのこと

もし、親御さんに認知症の兆候が見られた場合、ご家族はどのように対応すればいいのでしょうか?ここでは、家族ができる3つのことをご紹介します。

なるべく早く医療機関を受診する

最も重要なのは、なるべく早く医療機関を受診して診断を受けることです。認知症かどうかは、専門医でないと判断できないからです。そのため、まずはかかりつけ医や地域包括支援センターに相談し、専門医を紹介してもらいましょう。

しかし、本人が認知症の検査を受けることを嫌がったり、受診を拒否したりするケースも少なくありません。そのような場合には、ご家族のみで相談できる「もの忘れ外来」の利用を検討するといいでしょう。

正しい知識を持って接する

親御さんの行動を理解し、適切なサポートをするためには、認知症の正しい知識が必要です。認知症の初期は、親御さんも自身の変化に不安を感じています。ご家族に認知症の知識がないと、親御さんを責めたり、イライラしたりしてしまうこともあるでしょう。

認知症の正しい知識があると、親御さんの変化について「わざとではなく、認知症の影響かもしれない」と考えることができるはずです。

周囲のサポート体制を整える

認知症の初期症状が見られたら、サポート体制を整えましょう。認知症の症状による行動や言動は、家族にとって大きな負担になることがあるからです。特に、認知症の症状は多岐にわたることから、専門的な知識や対応が必要になることもあります。

認知症についての相談や情報収集ができる場所

  • 地域包括支援センター
  • 認知症家族会
  • 認知症カフェ

認知症の家族会や認知症カフェは、認知症の方を介護する家族などが集まり、情報交換や交流ができます。同じような悩みを抱える家族と話すことで、精神的な支えになるはずです。

認知症にまつわる不安は、家族だけで抱え込んではいけません。介護が必要になったら、介護サービスを活用できるように、早いうちから情報収集していくことも大切です。

日常生活でできる!認知症予防のための3つの習慣

認知症は、生活習慣を見直すことで予防や進行を遅らせることができるとされています。
最後に、日常生活で意識したい3つの習慣をご紹介します。

バランスの取れた食生活

認知症予防には、バランスのよい食生活を心がけましょう。特に、イワシやサバなどの青魚は神経細胞の活性化、緑黄色野菜や果物は、脳の酸化を防ぐとされています。

週に1回は魚をメインにし、できるだけ毎食野菜や果物を摂るといいでしょう。

適度な運動習慣

適度な運動は、脳の血流を改善し、認知機能の低下を防ぐとされています。日常に運動を少し取り入れるといいでしょう。おすすめの運動は、ウォーキングやストレッチ、ヨガなどです。無理なく続けられる運動を習慣化しましょう。

社会とのつながり

友人や家族との交流、趣味などの活動は脳を活性化します。定期的に交流したり、新しいことに挑戦したりするといいでしょう。習い事や地域の活動に参加するのもいいですね。社会とつながることは、認知症の予防効果が期待できます。

認知症予防については、以下の記事で詳しく解説していますので、併せて参考にしてください。

高齢者の認知症予防に!「脳トレ・体操・腸活」で楽しく元気な毎日を

少しでも気になることがあったら、早めに相談を

認知症は、誰にでも起こりうるものです。しかし、早い段階で適切に対処できれば、進行を緩やかにすることができます。もし、親御さんの行動に少しでも気になることがあったら、早めに専門医に相談してください。ご家族みんなで協力し、親御さんが安心して過ごせる環境を作りましょう。