【ホームでの暮らしシリーズ③】 「サービス付き高齢者向け住宅での暮らしとは?」
急速な高齢化が進むなか、高齢者の安心や安全を支える住まいとして、いまサービス付き高齢者向け住宅が注目されています。
サービス付き高齢者向け住宅は、2011年の「高齢者住まい法」の改正に伴い創設されたバリアフリー構造の賃貸住宅で、「サ高住」「サ付き」とも呼ばれています。
高齢者にとって住みやすく借りやすいことが特長というこの住まいには、実際にどのようなメリットがあるのでしょうか。
今回はサービス付き高齢者向け住宅でどのような暮らしができるのかをご紹介します。
【サービス付き高齢者向け住宅の特長とは?】
サービス付き高齢者向け住宅は、都道府県単位で認可・登録された、高齢者のための賃貸住宅です。
高額な入居金を必要としないため、高齢者が入居しやすいという特長があり、費用には敷金以外に、月々の家賃、食費、各種サービスの利用料などが必要となります。
入居の対象となるのは60歳以上の高齢者、または要介護・要支援認定者およびその同居者となっており、施設によっては「要介護者のみ」「入居時自立」と入居条件を限定しているところもあります。
【設備面はどうなっているの?】
住まいとなる居室は、原則として床面積が25㎡以上確保され(共用部に十分な広さがあれば18㎡以上でも可。運営実態としては全国6割強のサービス付き高齢者向け住宅の居室が18~20㎡の仕様となっています)、トイレ、浴室、キッチンなどが備わっています(共用部に備わっていることもあります)。
実態としては、プライバシーが確保されていることも特長のひとつです。
施設全体はバリアフリー構造となっており、床に段差がない、手すりを設置、廊下幅が78センチ以上…などが義務化されています。
ちなみに、食堂などの共用設備を備えている施設では、ご入居者同士が語らいながら食事を楽しむことができます。
【どのようなサービスが提供されるの? 介護サービスは受けられるの?】
すべてのサービス付き高齢者向け住宅で提供されるのが、「安否確認」と「生活相談」というサービスです。
これらは常駐する介護スタッフなどによって行われ、夜間などに介護スタッフが不在の時間帯のある施設では、不在の時間帯では、緊急通報サービスの提供が義務づけられています。
ほかに、食事の提供、清掃・洗濯などの家事援助といった付帯サービスを提供してくれる施設もあります。
賃貸住宅であるサービス付き高齢者向け住宅では、介護サービスを受ける際、住まいの契約とは別に外部の事業所と契約する必要があります。
利用者が自由に事業所を選び、必要に応じた介護サービスだけを利用することができます。
最近では、在宅介護事業所や診療所を併設する施設も増えており、医療と介護の連携のもと、さまざまなサービスを組み合わることで、介護度が進んでも安心して暮らすことが可能になっています。
弊社が運営するサービス付き高齢者向け住宅では、基本的なサービスのご提供以外にも、定期的にカフェ形式の茶話会を開催するなど、施設ごとに趣向を凝らしたイベントやレクリエーションを実施しており、ご入居者さまの暮らしに彩りを添える取り組みを行っています。
認知症や看取り対応などのご相談にも応じていますので、関心をお持ちの方はぜひ下記までお問い合わせください。
●お問い合わせは/0120–911–517まで(受付時間/9:00〜18:00)