健康づくり道場４：軽い風邪でも油断禁物！

風邪の原因は寒さではなく、ほとんどがウイルスによるもの。
風邪ウイルスは低温低湿を好むため、冬になると活動がさかんに。
冬は寒さにより体力が落ち、呼吸器の粘膜の抵抗力も低下するため、ウイルスが長く生存します。

 

風邪を侮ることなかれ！

●風邪は万病のモト？
風邪はひどくなると、肺炎や急性扁桃炎、脳症などさまざまな合併症を引き起こし、ときに命に関わることもあるので要注意。また糖尿病、心臓疾患、肺疾患、腎臓疾患など生活習慣病が重症化しやすい傾向もあり、ふだんから風邪に強い身体づくりや生活を心がけることが大切です。
 

●風邪の症状にも理由がある？
風邪の一般的な症状が鼻水、咳、発熱。これらは体を守る大切な役割があり、鼻や喉の粘膜から分泌される粘液が、ウイルスを洗うようにしてやっつけます。そのため、鼻水や咳を完全に止めようと薬を何種類も混ぜて飲むと、「咳止め肺炎」などの合併症を起こすことも。
薬に頼りすぎない工夫も大切です。
 

●高齢者の風邪、ここに注意
発熱する力が弱い高齢者は、肺炎になっても熱が出ないことがあります。咳や鼻水などの症状も出にくいので、風邪をひいたらこじらせないよう安静と保温を心がけ、医師の診断を仰ぎましょう。